スキャル × 千刻

こんばんは。啓典です。

イギリス国民投票で深い傷を負った後、
かなり変則で運用しているのは先日の記事に上げた通りです。

千刻はテクニカルレスであり、ポジション個々に対し、
設定した利幅を取ったら決済するロジックを取っています。
従いまして、エントリーは裁量で実施し、
イクジットを千刻に実施させるという運用も可能です。

この変則運用の極みがタイトルにもあげたような
スキャル × 千刻 です。

スキャルピングは瞬間的な値動きを狙う事が多いと思いますが、
PCのMT4なら他の開発者様が提供しているスキャル用ツールもあり、
トレードしやすい環境を整えることも可能です。

しかし、私の生活スタイルで平日にトレードするなら
デバイスはスマフォくらいしかありません（スマフォ版MT4）。
それらの便利なツールはスマフォ版MT4では使えないのです。

スマフォMT4はスキャルピングするには
操作面も適していませんし、操作応答時間も掛かりスキャルに不向きです。
（それならやるな、という考えもありますが）

そこで千刻を活用します。
裁量ポジションを拾って決済のみで動くよう設定するのです。
そうすれば裁量エントリーしたら、あとは千刻がポジションを検知し、
設定利幅に到達したら自動で決済してくれます。

スマフォMT4の操作性自体は改善することはできませんが、

少なくとも操作としては新規注文だけに集中できますし、
瞬間的なチャンスで指値を入れるのにマゴマゴしたり、
注文後にトレード画面に遷移して決済操作を行ったり、
という間に利益を取りこぼした・・・という事が回避できます。

上記のような運用を行う場合、千刻の具体的な設定値は以下です。

xMagicNO：0
xBuyOpen：false
xBuyClose：true
xBuyMaxPrice：100（何でもいいです）
xBuyMinPrice：100（何でもいいです）
xBuyProfitTakePrice：十分に高い値
xBuyLossCutPrice：十分に低い値
xBuyLots：最少ロット（何でもいいですが念のため）
xBuyIntervalPips：100（何でもいいです）
xBuyProfitPips：3（利確したいPips　左記例は適当です）
xBuyStoplossPips：10（損切したいPips　左記例は適当です）
xBuyReOpenMode：false
xBuyOpenStopMode：false
xBuyCloseTrailMode：false
（売りも同様）

まず、裁量ポジションをEAが拾うようにxMagicNOは 0（ゼロ）を設定します。
xBuyOpenをfalseにすることでEA自身が新規注文をしなくなります。
xBuyCloseをtrueにすることで決済ロジックが動きます。

xBuyProfitPipsを3としていますが獲得したいPipsを設定します。
当該Pipsより有利に動いた場合に決済されます。
xBuyStoplossPipsは10としていますが、損切するPipsを設定します。
当該Pipsより不利に動いた場合に決済されます。
※その他のオプション機能群は機能しないように設定します

これで裁量ポジションを千刻が検知するようになり、
それらポジションが設定したPips獲得、もしくは逆行したら決済するようになります。

ただ、この利用は良い事ばかりではありません。
設定した利幅到達で即時決済してしまうため、
伸びそうなときでも利を伸ばせないという問題が発生します。

そんなときは、トレール決済機能をオンにすることで
利益が伸びる際にトレールさせることが可能です。具体的には以下です。

xBuyCloseTrailMode：true
xBuyTrailStartPips = 3　（適当です）
xBuyTrailStepPips = 1　（適当です）

これで利益を伸ばせる設定になりました。
が、これでもまだ問題もあります。

xMagicNO = 0 を設定してしまっているため、裁量ポジションをすべて拾ってしまうのです。
要するに保有するつもりのポジションまで決済されてしまうのです。

この問題を解決するためには指値を活用します。

千刻は指値を優先するように設計されていますので、
ホールドしたいポジションに指値を入れれば、設定した利幅ではなく決済されません。
これを利用してポジション保有も両立させることができます。

（7/21 追記）
上記誤りでした。
本日指値入れてホールドしようと思いましたが決済されてしまいました。
次回のバージョンアップ時に対応可能であれば対応します。

以上が千刻の変則利用となります。
このような使い方をする方はいらっしゃらないかと思いますが、
開発者である私自身のちょっとした利用方法として紹介させていただきました。

スキャルで回すためにはスプレッドは狭く約定力は高い方がいいので、
FXTFやOANDAベーシック口座、海外ECN口座などが適しているかもしれません。

※この利用方法によって利益がより出るか否かは別の話です。