最悪！ポジションを抱えすぎて身動きできない

こんばんは。啓典です。
現在のドル円チャートは約2か月前に比べ、明らかにステージが変わってしまいました。

ドル円をロング一辺倒でグリッドトレード手法（リピート系）を運用していたら少々辛い状態かと思います。そんな中、ポジションを抱えすぎて身動きが取れなくなった・・・なんてことになっていないでしょうか。

待つだけの最悪な状態

グリッドトレード（リピート系）は、マネースクウェア社の言葉を借りるのであれば、総推移を獲る手法です。
明確な戦略があって、今のステージの総推移をスルーしているのであればいいのですが、
ポジションを増えすぎて今の値動きを利益に変えられていないのであればそれはかなり劣悪な状況です。

チャートで表現すると以下のような状態です。

上昇やレンジのときは順調に利益を重ねていたが、
下落でポジションを取り続け110円もあっさり割って現在は106円くらいが最多価格帯。
ポジション最大値に到達 もしくは 資金不足で108円以下にポジションを持てない。
結果、今の値動きを全く利益に変えることができない。

かなり良くないですよね。

損切り実行か

実は上記と全く同じような状態に一度だけ陥ったことがあります。
時にして2012年の1ドル=70円台になった超円高相場です。

リスクを取りすぎたことで資金が不足し、70円台に再突入した際にポジションを持てず、全く利益に変えられない期間を過ごしたのです。スワップ派でもないのに、相場が戻ってくるのをひたすら待つだけの我慢大会です。
チャートを見るたびに溜息しか出ない状態でした。

待っている期間は何年も続いた訳ではなかったので幸いしましたが、本当に無駄な時間を過ごしました。
その経験を踏まえると、
・どうせ待つのであっても、、、
・いつ利確されるかわからない高値ポジションを大事にするよりも、、、
・今すぐ利益につながるであろうポジションを持つ方がいい、、、
という考えに至ったのです。

グリッドトレードは最高値域のポジションであっても最安値のポジションであっても利益は定額です。
いつ利益を生んでくれるか分からない高値ポジションをずっと大事に抱えていることで、
今すぐに利益につながるポジションを持てないのだとしたら勿体なくないですか。

最高値ポジション、ここ1年くらいで決済されそうですか？
もしYESならジッと待つ方がいいかもしれません。NOならば真剣に考えてみてください。

リスクの再配置で総推移を獲る

先のチャートでは現在値から最高値までは10円程度ですが、もし1ドル120円超えのポジションを持っていて、現在の動きを利益に変えられていないのだとしたら損切りした方がいいかもしれません。

やることは簡単です。
大量にポジションを抱えすぎて身動きできないのであれば、まずは身を軽くためにいくつかのポジションを損切りする
（全部損切りする必要はないですが、ケースバイケースです）。
そして、生まれた余力を最多価格帯の動きで利益を重ねられるよう仕掛ける・・・です。

損失を受け入れることで生まれる余剰資金でリスクを取りなおす。
同じリスクを抱えるのでも、ぼ～っと戻るのを待つのではなく、
戻ってくる過程も利益を生んでくれるようにリスクを配分し直すというイメージです。

リスクの取り直しで気を付けること

この時の注意としては、損切した以上のリスクは取らないこと。
せっかく損切りしたにも関わらず過剰にリスクを取ったらさらに傷を広げる可能性があります。
特に逆行してこのような状態になっているのだから、トレンドが続いて反転するのはまだ先と見た方がいいです。
（そういった観点で損切り前よりも同等以下のリスクにした方が賢明だと表現しています）

すぐに戻ってきたら損切りした分だけ損するではないか・・・という意見もあるかと思いますが、
そうなるくらい相場の流れが変わっているのであれば口座の回復とともにリスクを取るように変更すればいいです。
すぐに戻るかどうかはわからないので、それが起きたら追随できるように考えておくということです。

言うは易し、実行には痛みを伴うから難しい

本当に身動きできない状態になっているなら考えてみてください。
ただ言うは簡単ですが、実践するには一時的に大きな損切りを伴うため判断は難しいです。

１．終わりがいつ来るか分からない我慢大会に参加し続けるか
２．一時的に損失を確定して（受け入れて）、チャートの総推移を利益に変え続けるか

難しいですが、選択肢は自分の手の中にあります。

もう一度自問してみてください。
現在の自分の保有する高値域のポジションがいつ頃決済されそうですか
その高値域のポジションのために今の動きを利益を見逃すことに抵抗はありませんか。

※ここからさらに下落が続くとみるならば、ポジションを軽くしておいて、
　リスクを取るタイミングを見計らうといのも手としてはあることを付け添えておきます。