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グリッドトレードの含み損の増え方

グリッドトレードは含み損に気を付けないといけないです。
トラリピやループイフダンをよく知る方や運用している方であれば含み損の膨らみ方が早いというのは知っているかと思います。
ここでは抽象的に「含み損の膨らみ方が早い」ではなく、「グリッドトレードで含み損はどのような増え方をするのか?」をきちんと捉えます。

含み損の増え方

細かい説明はひとまず後回しとして視覚的に確認します。
ロットは1,000通貨、注文間隔 10Pipsで逆行したときにポジションを取り続けた場合(ナンピンし続けた場合)
含み損がどのように増えるかざっくりとグラフ化したのが以下になります。
横軸は逆行したPips、縦軸は合計の含み損です。


500Pips逆行した(ドル円買いでいうと5円下落した)場合、全ポジションの含み損を合算すると約130,000円程度になります。
逆行Pipsが倍の1,000Pips逆行した場合500,000円の含み損となり、3倍の1,500Pips逆行した場合には含み損は100万円を楽に超えます。

細かい説明をせずともグラフを見れば一目瞭然です。
グリッドトレードで含み損はどのような増え方をするのか?
答えは、『逆行した場合、含み損は指数関数的に成長する』です。

グリッド間隔(ナンピン間隔)を広げたら??
同じです。指数関数的に増えるという本質は変わらないです。
傾きは緩やかにはなるもののグラフの形状は指数関数グラフになります。

含み損は指数関数で増えていく

視覚的に含み損は指数関数的に増えることが分ったところで、ここからは数学的に説明していきます。
トラリピやループイフダンも同じですが、同一ロットで等間隔ナンピンを実施するグリッドトレードの含み損は『等差数列の和』になります。
以下の図を参照下さい。
20160213

各ポジションの含み損は縦に引いた線の長さとなります。
10Pips間隔ナンピンだとしたら、左から順に10Pipsだけ縦の線の長さが短くなっていきます。
この線の長さ(含み損)がまさに等差数列となり、これらすべてを合計するので等差数列の和となります。

等差数列の和の公式
(1)Sn = 項数×{2×初項+(項数-1)×公差}/2
或いは
(2)Sn = 項数×(初項+末項)/2

どちらの公式を使うのでもいいのですが、今回は(2)を使ってみます。
本ケースでいう項数はポジション数となり、簡易的に算出するなら逆行Pips÷ナンピン幅です。
末項は最も不利なポジションの含み損が相当します。逆行Pipsそのものを置きます。
初項は最も傷の浅いポジションの含み損が該当します。

計算式を簡単にするために計算結果への影響が小さい要素を排除していきます。
今回でいうと「初項」です。
(等間隔ナンピンなので、どんなケースであっても初項の値はナンピン幅未満の小さな値になり、
 計算結果への影響が限定的なため排除しても誤差程度です)

簡素化した公式に代入していきます。

Sn=項数×末項/2
 =(逆行Pips/ナンピン幅)×逆行Pips/2
変形すると
 =(1/ナンピン幅×2)×(逆行Pips^2)

これが逆行したときに同一ロットで等間隔ナンピンしていった時の含み損の計算式です。
上記の(1/ナンピン幅×2)は設定値により決定し、人が変えなければ変わらないファクタなので k などと置き換えると
Sn = k ×(逆行Pips^2) というように表現できます。
従って 『含み損は逆行Pipsの増加により指数関数的に増える』となります。

含み損の計算方法(1)

証明だけして終わり・・・というのもアレなので、
含み損の簡易算出方法を人が解釈しやすい形に表現します。
含み損=(逆行Pips^2)÷(ナンピン幅×2)
となり、「含み損は逆行Pipsを2乗してナンピン幅の2倍で割る」となります。
(※上記にはロットの概念が入っていないので、これにロット換算します)

実例でみてみましょう。
ドル円は2016年に入ってから2か月で10円以上の下落が発生しました(逆行Pipsは10円とすると1,000Pipsです)。
損切りせずに逆張りでナンピンし続けたら・・・ということで計算してみましょう。

ナンピン間隔が15Pipsだったとすると
含み損 = (1,000^2)÷(15×2) = 33,333
ロット換算すると
1,000通貨運用なら10を掛けて 約33万円の含み損です。
2,000通貨運用なら20を掛けて 約66万円の含み損です。
10,000通貨運用なら 約330万円の含み損です。

ナンピン間隔が25Pipsだったとすると
含み損 = (1,000^2)÷(25×2) = 20,000
ロット換算すると
1,000通貨運用なら10を掛けて 約20万円の含み損です。
2,000通貨運用なら約40万円で、10、000通貨運用では約200万円の含み損です。

含み損の計算方法(2)

もっと直観的で理解しやすい計算方法を示します。
『含み損は、平均建値-現在価格 を求めて合計ロットを掛ける』
というものです。

平均建値は等間隔ナンピンした場合は上限ポジションと下限ポジションの中央値となります。
平均建値から現在価格までは逆行Pipsの約半分となります。イメージであらわすと以下の図です。
式で表すと 平均建値-現在価格 = 逆行Pips/2 となります。
20160213_1

合計ロットはポジション数×ロットサイズとなります。
ポジション数は逆行Pipsを注文間隔で割ると算出できるので
合計ロット = (逆行Pips/注文間隔) × ロット となります。

これだけ覚ええれば十分です。
平均建値からの逆行Pips × 合計ロット
すなわち、逆行Pipsの半分 × 合計ロット です。

まとめ

トラリピやループイフダンを始めグリッドトレードは含み損の増加は指数関数というのが分かりました。
等間隔にナンピンするというシンプルなルールゆえに含み損も容易に計算できます。
危険な含み損と向き合うにはきちんと許容できる含み損を予め決めておき、
その許容できる含み損をもとに、価格帯とナンピン間隔を決めてグリッドトレードを仕掛けましょう。

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