勝率94%でも負けるシステムトレード

こんばんは。啓典です。

その昔、1勝9敗でも勝てる・・・というようなタイトルの
FX本を読んだことがあります。

今回はその逆です。
9勝1敗よりもいい勝率で負けるシステムトレードです。
いわゆるコツコツドカンの典型ですね。

そのシステムとは私自身の作成した「千刻」です。
そして、その実運用者は私自身だったりします。

まずは以下をご覧ください。
メールで通知された取引結果です。

※Dash Boardをカスタム関数で利用し、
勝率などの各種情報を付加して決済情報をメール通知させてます。

それでは内容を確認していきます。
総損益（総利益－損損失）は-11万円程で負け状態です。
取引数は1748回で勝ち数が1643の勝率93.99％です。

これがタイトルに書いた内容になります。
94％の勝率でありながら、余裕の負けです。。。

それもそのはずです。
平均利益が123円に対し、平均損失は約3000円です。
リスクリワードレシオが0.04。ひどいですね。

このように、千刻は勝率90％超えで負けるシステムなんです。
これはグリッドトレードそのものの特性だったりします。

ループイフダンもそうです。
システムを止めるときまでは勝率100％です。
その陰で、もし反対方向に相場が進んだ場合は含み損がブクブクと膨れます。
それでも勝率は100％を維持し続けるのです。

そして耐えられなくなったところでヤメた・・・となると、負けが発生します。
こうなると、勝率が90％を超えているのに退場クラスの大負けを喫したりします。

トレンド方向に乗っている場合は問題ないですが、
逆行しているシステムを選択して運用を続けている方は
含み損は100万円に迫っているかもしれません。
（ポジション制限せずに1000通貨でUSDJPYB15_15を動かし続けている場合）

先に開示した私の成績は、
2016年初からドル円のロングのみで千刻メインで運用しているものです。
損切しながらも概ね稼働し続け、原資回復を目指して奮闘していますが
一番悪いときは口座残高は30万円強まで落ち込んだ記憶があります。

このようにグリッドトレードにおいては、
表面上の勝率や確定利益に惑わされないよう注意が必要です。

現在、FXTF社のタイアップによって千刻を無料入手できますが
被害者が出ないよう注意喚起のために同じことをもう一度書きます。

千刻は、運用によりますが勝率94％でも負けます。
それはトレンドに逆行し続けた時に発生します。

※本文中の画像で表現されている取引は、
　千刻・略式のものですが、千刻であっても本質は変わりありません。