リピート系コスト低減のために千刻を買ってはダメ

こんばんは。啓典です。

先日上げた自宅PCのMT4ランニングコストの記事
お得か！？自宅PCでのMT4コストを試算
を参照されて、リピート系に関する選択の幅が広がった方がいらっしゃるようです。

確かに前回の記事を読んでいただけると実質コストはゼロベースまでもっていけるのですが、
万人がそのような状態になるわけではなく色々と前提があったりします。
ですので、MT4コストがゼロになると短絡的に考えないでほしいのです。

重要なのは「自分の場合はどうなのか」ということを評価しきちんと考えることです。

ありがたいことに各リピート系サービスから千刻に移行される方は多数いらっしゃいます。
ですが、コスト低減を主目的にする場合は注意が必要です。これは常々言ってます。

かのトラリピであればスプレッドや取引手数料が高いため、コスト抑制できるでしょう。
iサイクル注文やトライオートであっても抑制は見込めます。
注意が必要なのは、最低コストと名高いループイフダンです。
ループイフダン運用者がコスト面だけでメリットを出そうしたら難しいです。

コスト低減を目的にするのであれば、
・EA購入費
・イニシャルコスト
・ランニングコスト
・自分自身の手間
というトータルコストでしっかり比較する必要があります。
移行の手間をかけて、削減できる僅かなコストに魅力がありますか。
（もしかしたらコスト増になっているかもしれません）

これは常々発信していますが、
せっかく千刻に移行を検討するならコスト低減以外のメリットに目を向けて欲しいのです。

ざっくり特性を申し上げると
１．利益面は他のリピート系に比べて優位性が多少あり
２．含み損抑制は他のリピート系に比べて、比較的優位性あり
３．柔軟性はどのサービスよりもはるかに優れている
４．通貨ペアが多種多様
という形です。

特に千刻の最大の武器は上記でいう３です。
グリッドトレードを忠実に実行するうえで必要な設定が行え、
運用開始してからも容易に設定を変えることができます。

例えば、今回のドル円の下落については
ポジションを持ったまま
　・以後の新規注文はロット数を小さく変更する
　・注文間隔を広げる
　・新規注文をせず決済だけ動かしポジションを軽くする
　・注文レンジを引き上げておく
といった設定変更でリスクコントロールが行いやすくなっています。

各社サービスに比べて、MT4＋EAは確実に面倒・手間が掛かります。
MT4ランニング費用がゼロベースになるなら・・・などという理由で、
安くない千刻を買うと後悔するケースに陥る可能性があります。

面倒というデメリットを負うのですから、狙うはコスト低減だけでは勿体なく
「＋アルファ」を求めてMT4への移行を考えてみていただければと思います。

理由は簡単です。確実に千刻の方が稼げるからです。
上記特性でいう１だけで十分メリットを感じられるレベルということです。
コスト面はイコール（もしくは不利）であっても十分に補える利益が出ます。

過去に読者の方からループイフダンとどっちが稼げますか？と質問され、
システムを同時スタートして検証しました。その記事が以下です。
ループイフダンやめた

USDJPY 15銭間隔で1000通貨運用した場合、稼働50日で8,000円ほど利益差が出ました。
年間では3万円強になる試算です。
これが3000通貨運用となると年間で10万円近い利益差になります。
これくらいの利益差になるなら「ループイフダンの簡単」というメリットを捨てる選択肢もあり得るのかもしれません。