MT4を稼働させるPCは超低スペックでも大丈夫！

だいぶご無沙汰しております。
最近、同じような質問をいくつか受けたため少し記事をあげます。

質問内容は以下のようなものです。

VPS契約を検討していますが、スペックで迷っているので教えてください。

私は当サイトの記事にも掲載しているように自宅PC派です。
その運用期間は実に5年以上となりました。

VPSですが別のシーンでは仮想デスクトップは使っていますが、
MT4での利用経験は全くなく、適切な回答ができないのです。

とはいえ、「ググって」という回答ではあまりにも素っ気ないということで、
「自宅PCであれば」という前置きをした上で、どの程度のスペックが必要かをお伝えしています。

結論は本記事のタイトルにも記載している通り、超低スペックで十分です。

サンプリングしたノートPC

私がつい先日まで使っていたノートPCは、「ASUS X205T」というものです。
当時価格で約3万円ちょっとで購入できたもので市販最低レベルクラスの低いスペックでしたが、
利用シーンを限ればそこそこ評判のいい機種でした。

そのPCの主要スペックは
　CPU：コア数4 周波数：1.33GHz（ベンチマークスコア：908）
　メモリ：2GB
　ストレージ：32GB（eMMC）
というかなりの低スペックぶりです。
特にCPUベンチマークなんて下から数えたほうが早いほど貧弱なものです。
（2017/12/14現在）

稼働させていたMT4やEA

上記ノートPCにはMT4を2つ起動していました（場合によっては3つに起動することもある）。

EAは両MT4合算で8チャート程度、インディケータは合算で4チャート分程度です。

EAは千刻、千刻・略式といったグリッドトレード型です。
注文間隔は5Pips間隔にしているとはいえ、超多売買のスキャルほどのトレードを実施する訳ではありません。

インディケータも自作のもので、私が公開しているものだけです。

その他のPC使用条件

その他に使用条件ですが
ネットワークは無線LANを利用し、常駐ソフトはウィルス対策ソフト（AVAST）のみです。
（※WindowsUpdateの更新プログラムのダウンロードは強制停止していない状態）

いわゆる一般的なパソコンの知識でわかる範囲でアプリケーションが立ち上がっていない状態としています。
（よくわからないサービスを停止して、、、など玄人設定はしていません）

ノートPCの負荷はどうだったのか

で、PCの負荷はどうだったかというと結構余力ある状態でした。
CPUも高負荷にはならず、メモリの空き容量も常に確保されている状態です。

と、曖昧に表現してもわかりづらいので約1週間にわたって
CPU使用率とメモリの空き容量を15秒間隔で取得し、グラフ化してみました。

CPU使用率（縦軸は％）
グラフは下を這っているほうが負荷が低い状態です。

1週間で2回ほど60％くらいまで瞬間的に上がったケースがあるようですが、
20％未満で推移している時間帯が多く、たまに30％超えるなどがあるようです。
いずれにしても余力としてはありそうです。

60％になる理由までは追跡していないですが、セキュリティ対策ソフトかWindowsUpdate系の何かでしょう。

メモリの空き容量（縦軸はMbyte）
グラフは上で維持している方が負荷が低い状態です。

こちらもメモリ逼迫していないのがわかります。
MT4を起動しないときでも空き容量は900MByte程度でしたのでMT4やEAはまだまだ追加しても大丈夫そうです。

ノートPCなら市販最安モデルでも耐用する

このようにノートPCをMT4専用として利用する場合においては、
市販最安モデルでも全然耐えられるレベルとなります。

PCの設定でパフォーマンス優先に変更し、液晶も通常は電源を消し、、、
ということを実施すると、カタログに記載されているバッテリーの連続稼働以上無給電で動作します。

補足　VPSでは？

VPSでメモリ1GBで平気か？と聞かれるとわかりません。
OSでどの程度消費されているかにもよるので見てみないとなんともいえませんが、
少なくとも2GBあればMT4は3つ4つ以上は同時稼働させられ、
EAも20程度くらいなら動かせられるのではないでしょうか。

このあたりは実利用者の方が開示されている実績を参考にしていただければと思います。